2008年01月24日

胡同の理髪師

先日、2月から岩波ホールで公開される
胡同(フートン)の理髪師 という中国の映画を試写会で見てきました。

岩波ホールで公開される映画は質が高いことで知られていますが、
この映画もかなり上質、そしてとても味わい深く確実に心に染入る映画となっています。

まだ公開前なので詳しいストーリーは書きませんが、ちょっとだけ書くと、
胡同で生活をしている理髪師のチンおじさんの毎日の生活を淡々と追った作品。
毎日規則正しい生活をしているチンおじさん、しかし友人やお客さんも高齢で、一人また一人と亡くなっていく・・。
そこで、チンおじさんも死への準備をしはじめます・・・。

そこには、経済の発展による時代の移り変わりや、老人の哀歌、消え行く人と場所へのまなざし、などがとてもうまく表現されていて、
このテーマとして"完璧"な、脚本、演出。演技になっています。
日常の風景なのに一場面一場面見入ってしまう映像を撮れるなんて、この監督凄なと思う。
主人公チンお爺さんを演じているのは、本物の93歳になる理髪師だという話。その他の出演者も素人を使っているらしい。

私は中国へ行ったことがないのですが、
映画の舞台は中国の北京市内にある胡同といわれる、今でも昔ながらの生活が残っている地区。
現在中国は北京オリンピックを控え経済発展と開発が進んでいます。映画の中ではそのオリンピック開催に沸く中国をテレビに映し出して,
胡同とは別世界の出来事のように見せていました。
はまるで三丁目の夕日の世界と現代が混在しているかのようです。
しかし、寂しいですが経済発展においては、どうしても通らなければならない道なのでしょう。胡同の町にも開発の波は押し寄せ、家々は取り壊させることになっています。

以前中国人の友人から、中国旅行に行かないかと言われた、
なんと、3日間ぐらいの格安ツアーだと、今なら17000円ぐらいからあります。
私が岩手の田舎へ行くよりも安いのには驚き。
今度行ってみようかな。

映画は淡々としていますが1つだけ終始ハラハラドキドキすることがありました、
それは、主人公のチンおじさんいつ死んでもおかしくないような高齢で・・・
その辺の観客の心理も監督は熟知していて、
ついに逝ってしまったかと思わせる場面を入れるところなんか、なかなかやるね監督と言いたくなってしまった。


とにかくよい映画です。
2月8日岩波ホールにて公開されます。


posted by teruterufox at 18:58 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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