2006年05月20日

経営の神様

日本で経営の神さまといえば、
松下幸之助が有名ですね、彼は一代で現在の松下電器を築きあげました。
それだけでなく、松下政経塾やPHP研究所などを創設して日本の経済産業の発展に貢献した人です。
伊藤雅俊にしても松下幸之助は経営の大先輩だったらしく、先日書いた、商いの道の中にも伊藤雅俊が松下幸之助と話をする場面が印象深く書かれています。

アメリカでは誰が経営の神様といわれているかというと、ドラッガーの名前が挙がるはずです。
ドラッガーは教授として経営学に関する本を沢山だしていて、その本を多くの経営者は参考にしているといわれています。フォード社のヘンリーフォード二世もドラッカーのアイデアを取りえれてフォード社の再建をしたと言われていますし、GEのジャックウェルチもドラッガーを経営の神様と言っています。
ドラッガー

でも、ドラッガーはコンサルはしても、経営者ではなかった、だから私はドラッガーはコンサルの神様ですが、経営の神様にふさわしいのは、経営者として最高の実績を残したジャック・ウェルチ本人ではないかと思います。
ジャック・ウェルチ わが経営

ジャック・ウェルチは世界最大の企業グループ「ゼネラル・エレクトリック社」の前の会長で、
会長就任の1981年から2001年の退任までにGEの売上高を5倍、純利益を8倍に伸ばし、GEを世界一の株式時価総額を誇る巨大複合企業に育て上げました。
ウェルチはアメリカのみならず20世紀最高の経営者といわれています。
ちなみにゼネラル・エレクトリック社は発明家のエジソンが作った会社です。
ゼネラル・エレクトリック

GEは世界最大の企業グループなのですが、ひょっとしらら知らない人は知らないかもしれませんね。
GEの製品を売っているのを見たことがないので、日本ではなじみがないかもしれません。

ジャックウェルチが会長になった1980年代は日本の企業が世界に台頭していった時代で、アメリカの企業はどこも危機感を感じていた。世界規模の競争が起こることを予測したウェルチは大企業でも小さな会社がもつ俊敏さを持たないとダメだと判断し、工場の閉鎖やリストラなどを合理的手法でおこない経営の建て直しを断行しました。
その中でも管理職を減らすのは社内では大きな反発があったそうです。
猛反対にあいながら、管理職の数をバンバン減らし。そしてそれ以上に、現場の人間の意見を尊重し、それを採用した。責任と権利を与え、末端の社員でさえ『企業の経営者であるという意識』を根付かせ。いいアイディアならば、どの人間のアイディアでも採用した。そして40万人から22万人にまで社員数を減らしたけど、利益は上がったのです。

いいアイデアならどの人間のアイデアも採用する、というのは今成長している会社の秘訣ですね、現場を知っているのは現場の人間。客の要求を肌で感じているのは営業や販売員。だから設計の人間が現場の意見を無視して、製品を作っても売れるわけない。お客のニーズや現場の問題を会長である自分がわかるはずないことを素直に認めることから始めることが、ジャックウェルチの改革だったんじゃないかなと思います。これによりGEは22万人の頭脳を使えるような会社を目指したのです。

ウィッキペディアによると
もう一人ジャック・ウェルチが経営の神様として尊敬していた人物がいることを知りました。
それが、なんと横河電機の美川英二社長。
ジャック・ウェルチはGEの建て直しに際して、工場の閉鎖や大規模なリストラなどを行い非難すら浴びていた人物ですが、そのジャック・ウェルチが尊敬していた美川英二社長はその逆でリストラを一切しないことで有名でした。

美川英二は
「品質の高い製品を世の中に供給することがメーカーの使命である。そのために戦略、技術、手法より大切なのは、社員がその会社で安心して自分の能力を高め、知恵を出し、誠実な仕事ができる環境を確保することだと、当社では考えているのです」と語っています。
まさに、ウェルチが求めている経営を横川電機は実践していたんですね。
ジャック・ウェルチは横河電機を視察した時、この会社にはかなわないと思ったそうだ。

横河電機といったらさらに知らない人が多いかもしれませんね。
計測機器を作っている会社で、私の好きな会社でもあります。東芝時代に横河電機の計測機に接する機会があり、何故かそのときから横河電機は世界最高の製品を作っているという信頼と安心感がありました。正直GEや東芝の製品より全然信頼できたんですよね、それは美川英二の上の言葉が製品に現れていたからかもしれません。

美川英二について

横河電機について(前記事です。)

大規模なスリトラをしたウェルチが一切リストラをしないことを信条とした美川英二を尊敬していたのは面白いですね。どの企業も最終的には同じことを求めているのかもしれない。

ジャック ウェルチは2001年に退任したのですが、次の会長兼CEOに45歳という若さのジェフリー・メイトルを選びました。世界最大企業の最高責任者に45歳という若い人を選んだのは、私としてはちょっと驚きですが、それもウェルチのやり方なのかもしれない。

そのジェフリー・メイトルは「誠実が最大の企業価値だ」と言っています。この言葉からジャック・ウェルチが彼を後継者に抜擢したのがわかるような気がします。
GEには不正に対して厳格な会社として知られていて、「ワンストライク・アウト(一回の不正で退社)」という厳しい決まりがあるようです。これは例えば、出張旅費の、たとえ数ドルでも意図的なごまかしと判断されれば、辞職を迫られることであり、このルールに署名するのが入社の条件となっているといいます。

伊藤雅俊は
誠実であること、商売をやる上でそれが一番の秘訣だと説いていましたが、
ジェフリー・メイトルも同じ意識を持っているといえます。
ただ、安定しているGEではジェフリー・メイトルが経営の神様と言われることは無いかもしれません。

しかし、経営の神様はまた必ず現れます。
神様は今不振にあえいでいる会社で苦労して苦労して苦労をしているんだと思います。



posted by teruterufox at 22:35 | 東京 ☁ | Comment(0) | TrackBack(0) | 日記
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