2010年01月10日

(秘)色情めす市場

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昨年はあまり更新をしなかったのですが、みんな元気かな。
今年も頑張りましょう

私は映画が好きなので、今年最初の記事は昨年一番印象に残った映画のことを書きます。

昨年末、「(秘)色情めす市場」という映画がいいというので、見ました。

日活ロマンポルノです、
私の年齢以上の人は日活ロマンポルノに、甘酸っぱいものを感じる言葉ではないだろうか、
昔、場末の映画館とかに凄い題名のポスターとか貼ってあってどんなんだろう?と思っていたけれども、
なにせ成人映画ですからね、子供は見てはいけない映画、
はずかしくて入れなかった。

今は一応成人しているしDVDなのですが、いまだに日活ロマンポルノと思うとなんか緊張します。
さらに題名が「 (秘)(マル秘)色情めす市場 」ですよ、
どんだけすんごい題名だ!
どんなんかな〜、どんな場面があるのだろうか? ワクワク、ドキドキ、ティッシュとか用意したほうがいいのだろうか・・・・
などと、初めて見る日活ロマンポルノに長年の妄想を広げながら見始めると。

最初の通天閣のアップが白黒、ピンク映画の色はピンク色だと思っていたけど、そんなに古い映画なのか? 
そして引きの画面から路上で話している女性へのズーム、なにかもめているようだ、そして主人公らしき女性の「うちななんかさからいたいんや。」というやるきのないトーンのセリフから指名手配の写真と大阪の町のカットと寺の鐘の音・・・・・・・・・。

冒頭からエロからかけはずれた、
とても重厚なオープニングで始まります。

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いあ〜凄い映画だった、強烈、興奮しました。
興奮といってもあそこではないのでティッシュいりません、脳内がです。
エロを期待した題名には偽りありですが、それ以上に内容がすご〜い濃い。
おもしろいと聞いて見ましたが、
これは、まぎれもなく映画史に残る傑作、名作の部類の作品ではないですか。
少なくとも根っからの映画好き、そして活動屋(映画作りの人達)が見たら唸る作品でしょう。

物語は大阪のあいりん地区で売春を生業として暮らす親子とそこに流れ着いたカップルの物語。
カメラは第三者の視点というか、淡々と彼らを映して行きます、押し付けがましい撮りかたではないので、それはどこか小津安二郎の名作「東京物語」と同じよなテイストを感じさせましたが、東京物語よりも、カットやアングル、モノクロの光と影を使った演出などが各所で効果的に使われていてうまい。モノクロのフィルムが生きています。
物語りは日常を描いているので大きな感動とかエンターテイメント的な面白さは無けど、ドヤ街の雰囲気と登場人物達の人生が相まった混沌とした世界観がもの凄く心にどしんとくる重みがあり、名作としての風格を間違いなくこの映画は持っているんです。

それと、無駄のない演出もさることながら、この映画を傑作にしているのは出演者たち、
最初やるきのないセリフでヘタだなと思った主人公トメを演じた芹明香の存在感は半端ではなく、中盤から彼女に釘付けになってしまった、完璧な演技というより素ではないかと思うぐらいの圧倒的な存在感はまるで実際にトメという人間が存在しているかのよう。この作品は芹明香のためというか彼女抜きには成り立たないでしょう。
母親の花柳幻舟はまさに怪演。
映画ではなく現実の世界で家元をぶっ刺した家元襲撃事件を起こしたり、天皇即位礼で爆竹を投げつけた事件を起こしたので名前は知っていたけれど、この映画で初めて見た。
凄みのある彼女の演技は現実世界で映画よりエキセントリックな彼女の一部をかいわみた気がします。
白痴の弟サネオの演技ももの凄過ぎます。特に姉のトメにコンニャクで癒されているときの表情はすばらしく、コンニャクってそんなに気持ちいいのか気になってしまった。

と、とにかくこの三人はありえないくらい個性的な役なのに、ドキュメンタリーのように自然に演じていたのがこの映画を名作と呼ぶにふさわしい素晴らしいものにしているんです。
それと、サイドストーリーとしてこの町に流れ着いたカップルの男性役の萩原朔美もなんかいい。ちょい役ですがダッチワイフに空気を入れるシーンは、存在感のある情けなさがよく出ていて凄くよかった。


映画は白黒なのですが、1部だけカラーになります。
どこかというと、サネオが姉のトメと性交したあと、いきなり鶏のアップがカラー、その後通天閣まで行くサネオと共に大阪の町をカラーで映しだします。
あの鶏は何を比喩していたのか?今の私には謎なんですが、カラーで大阪の風景を捉えたのもうまい使い方だった。
しかし、ポルノ映画なのだから性交渉をカラーで見せるかとおもいきや、鶏のアップをカラーにするとは、これは確信犯ですよ。
私もエロは期待したのですがなんせ鶏ですからね、公開当時題名で見に行った人には怒った人もいたかもしれない。
濡れ場としては宮下順子のシーンがあります、普通ならかなりエロいシチュエーションだと思うのですが、いかんせん他が凄すぎました。


この映画をちょっと賞賛しすぎですが、
私が映画が好きなのは、人生を学ぶというか、私にはわからない人生の疑問を少しでも理解するために映画を参考にしている気がする。
この映画そんな思いに理想的な映画だったんです、
昨今の映画には絶対無い、熱量の高い人間ドラマを見せられ、久々に胸にどしんと重く残ったのでした。

やっぱ映画ていいな。
またよい映画がみたい。



他の人はどうかなと、アマゾンのレビューをみてみたら、みんなよかったと書いてあり私の感覚もそんなにずれていないんだなとちょっと安心。
この映画成人映画ですが、映画というものが好きな人は一度みていただきたい作品です。

アマゾン 色情めす市場レビュー



posted by teruterufox at 14:38 | 東京 ☀ | Comment(0) | TrackBack(1) | 日記
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姉妹丼してきたぞ!!!
Excerpt: 二人揃ってガッつき過ぎ!! 俺のムスコが萎む暇もなくハメ倒されちゃった^^; まぁその分報酬も良かったけどね(笑)
Weblog: こきたてひーひー
Tracked: 2010-06-08 21:47
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