2006年02月01日

ホテルルワンダ

今日の午前中 映画 ホテルルワンダを見てきました。
東京では1ヶ所でしかやっていないんですよね、だから、凄く混んでいた。
ホテルルワンダのことは昨年一度記事を書いたことがあります。

ホテルルワンダの過去記事

なかなか公開されなくて、ホテルルワンダ日本公開を求める会 というのまで出来たぐらい、日本での公開は容易ではなかったようです、私も見てみたかったので公開されて良かったです。

内容はルワンダのホテルの支配人がルワンダの虐殺の対象になった人たちをホテル内に匿い助けた物語、
実話です。

非常に重い映画といえます。とにかく重い そんな映画だった。

出来ればある程度の知識を持って見た方がいいかなと思いました。社会情勢がまったく描かれていなく、あくまでも支配人の目線で描かれていて、何がどうなったのか全く説明がないのが難点といえば難点のような気がしたのです。また、映像とかカット割りなどトータルで考えたら、映画そのものとしての出来は決してよくなかったとは思う。

しかし、
そんなことよりこの映画を作る事に、そして見ることに意義のある映画でした。
この映画の持つ意義はとても多く、映画の根底に流れるメッセージを深く胸に刻む必要があります。
だから、全ての人に見てほしい映画です。
私はこの映画を見ていてマザーテレサの「愛の反対は無関心である」という言葉をおもいだしました。

地球上の勝ち組民族の無関心に対する皮肉や苛立ち、そして、国連や国際社会の無力さを訴えた映画とも言えます。
アメリカ主導の国連ではアフリカは無視されれていたのです。
もちろんアメリカにはアメリカの事情がありました、その当時ボスニアでの紛争も抱えていたし、前年のソマリアでの平和維持軍の失敗の教訓や世論などがあります、日本においても日本の事情がありますので、各国のご都合主義は理解できます。しかし、ルワンダの大虐殺と同じ時期の1994年4月国連の指示によるボスニア・ヘルツェゴビナへのNATO軍による大規模な空爆などの軍事介入にくらべると、アフリカの優先順位は無視されたに等しいほど確実に低かった、それがアフリカの現実です。

この映画を見る人はこの映画で起こった出来事は現実にあった出来事だということを踏まえて見てほしい、そうするとこの映画はさらに重みを増します。

映画は国際社会への警告とともに、人を排除するという人間の悪の部分と、人を受け入れるという人間の良心の部分も描かれています。
主人公のポールが自分たち家族がトラックで逃げ出せる直前に「この人達を見捨てることは出来ない」と自分だけホテルに残る場面は感動的だった、しかし、それは家族4人で生き抜こうという妻との約束への裏切りでもあったんです。普通なら一緒に脱出すべきですが、あの場面は人間の直感的な良心を表したものだと感じます。
そう人間には良心があるのです。それもこの映画のテーマです。

この映画はホテル内の話を軸にしていたので、それほど虐殺のシーンは出てきません、しかし、現実にはもっと悲惨な状況だった。ホテルに入り生き残ることが出来た人たちよりも遥かに多い80万もの人たちがホテルの外で亡くなったのですから。本来その人たちが主人公として見なければいけない映画かもしれません。

現実の悲惨さは映画に比ではないです。
ずーと前にNHKでイギリス制作のドキュメンタリーをみたことがあるのですが、それはナタで人々の首を落とすシーンが映っていたのが強烈印象として残っている。そのドキュメンタリーはもちろん実写です。
そのシーンは隠し撮りで写されたもので、そのカメラマンはまさに死を掛けての撮影だったんだと思います。
ジャーナリストとしての意地感じました。

映画の中でカメラマンが外で撮影した映像をちょっとだけ映すのですが、それはそのドキュメンタリー映像似てたような気がする。映画ではこの映像を配信することにより国際世論を向けさせようと期待するのですが、カメラマンは「いや、この映像を(夕方のニュースで夕飯を食べながら)見て、みんな『うぁ、恐いね。』と言って、きっとそのままただ食事を続けるだけだよ」と言います。それも現実であり非難も出来ないのですが、その言葉は映画を見ている人達に突きつけた言葉だったと思います。

私は、ルワンダの虐殺に関しては先のそのBBCのドキュメンタリーとNHKの作ったものを見ています。
1998年放送のNHKスペシャル『なぜ隣人を殺したか〜ルワンダ虐殺と煽動ラジオ放送〜』 という番組。映画のかなでもラジオ放送が虐殺を扇動する役目をはたしていましたが、そのラジオDJがNHKのインタビューに応じていた興味深い番組。
NHKはなかなか頑張っているなと思った、このような番組を作るのも世論を伝えるメディアが存在する意義なんではないかなと思います。



日本は虐殺事件後のルワンダ難民のためのPKO活動を隣国ザイール(現ゴンゴ)にて実地しました。


ホテルルワンダ公式HP


posted by teruterufox at 22:59 | 東京 雨 | Comment(3) | TrackBack(48) | 日記
この記事へのコメント
はじめまして、TBさせていただきました。
世界中をツーリングしているのですね。
私は日本と北米だけは走り回りましたが、とても羨ましいです。
また遊びにこさせていただきます。
Posted by ノラネコ at 2006年02月03日 21:24
はじめまして
TBありがとうございました
確かに観る事に意義のある作品でした
こちらからもTBさせて頂きます
Posted by sayori at 2006年02月05日 20:36
はじめまして。私の住むところ(山形)にはこの映画が「今」来てます。上映期間は2週間のみなんですが、宣伝しまくってます。「とにかく見て!」それがこの映画を見たものの責任かとも思える映画でした。
Posted by カオリ at 2006年04月01日 00:32
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