2007年12月16日

フィンランドとカモメ食堂

14日からツタヤが半額で、ここぞとばかりDVDを借りだめ。
その中で「カモメ食堂」を見た。

小林聡美が主演している、
そして
何故フィンランド?そう思って借りた映画。

当たりです。

淡々とした日常を丁寧に描いていて、とてもよいここちよさを与えてくれる。
なにかを強く訴えかけるわけでなないけれども、
静かに染み込んで来る何かがあるそんな映画だった。
見終わった後何故かちょっと頑張ってみようかなて思える。
個性派女優3人の組み合わせもとてもいい。
監督、脚本、出演 みな女性、女性が作った映画。

ヘルシンキの町中で一人カモメ食堂を開店させたサチエ(小林聡美)そして一人、また一人と、カモメ食堂に自然と集まってくる人々。
穏やかな人達しかし、それぞれの人がそれぞれの事情を持って生きていて
それを自然に受け入れて自然に流してくれるサチエさん。

サチエさん自身も、フィンランドを選んだ理由は鮭を食べるからとてきとうに言っていたけども、
そもそも何故海外で一人で食堂をやろうと思ったのかについては説明がない。
きっとなんかあったのでしょう
でなければこんなとこまで来て食堂なんかやらんだろう、
と想像してしまう。

日本人観光客のミドリ(片桐はいり)は
「目をつむって世界地図を指差したら、そこがフィンランドだった」という。
しかし、そもそも何故そんなことをしなければいけなかったのか?
彼女もまた過去については語らない。
彼女も何かあったんだろうなあ、と思う。

そして、荷物を紛失したといって現れたもたいまさこ扮するマサコ、
彼女もまた、映画の中で何故フィンランドを選んだかについては語ってはいるが、
そもそも何故旅立ったのかについては語らない。
彼女もまたなにかあったのだろう。

ごくごく普通に現れた普通の人々しかし、それぞれの人がそれぞれの事情を持って生きている。
それが、日本から遠く離れた北の町ヘルシンキに来ていることで表現されているようだ。
泣いたり嘆いたりしている人だけに何かがあった訳ではないのです。
映画はあえて大きなエピソードや登場人物の目的を表現しないで、淡々とカモメ食堂の日常を描いているので、
一歩まちがえば眠くなる映画ですが、
この映画はどんどんと引き込まれていきます。

「人はみんな変わっていくものですから・・」
サチエさんのセリフが印象的。

原作者は、
「この人達は(過去を)全部切り捨てて来た人たち、だからこそ人を受け入れられるし、人に優しく出来る。」
と言っています。


小林聡美、昔から好きだったけど、この作品は特にいい。
今までほのぼのとしたイメージの小林聡美さんが
この映画では凛としたイメージ、
生き方に芯があって、地に足がついている感じが出ていて
さらに素敵な女性に感じた。

他の日本人 片桐はいり、もたいまさこ も個性的な俳優でとてもいいです。


それと・・・
映画に時々写る、大きな白い船、SILJA LINE シリアライン 
あの船乗ったことがあったので、フィンランドが懐かしくなった。

私のフィンランドの印象は森と湖とサンタの国、
そしてなによりもとてもいい人が住んでいる国という印象。

それは何故か言うと
私がユースホテルを探してヘルシンキのちょっと前の駅で降り
街中をさまよっているときがあったのですが、

そんなとき一人の女性と目があった、
すると、その女性がこちらへ向かって歩いてくるのです、
どんどんこっちへ向かってくる。
そして一言、「あなた困っているでしょう?」
え? 「困っているでしょ!」
あ、は、はい。
というわけで、彼女もユースを探して歩いてくれることになりました。
しかし、彼女が他の人に聞くと、この町ではないく、
違う駅にあることがわかったのです。

もう夕暮れで電車もすくない、彼女は時間を確認して
はやく戻ろうと一緒に駅まで走ってくれた。
私は大きな荷物を持っていたら、遅かったのですが、
彼女が、早く、早くとせかし、そして無事電車には間に合いました。

小さな出来事ですが、そのことが今でも、印象深く残っています。
その時、何故彼女は私が困っていることがわかり助けてくれたのだろうか?
見ず知らずの、ましてそのとき英語もまともに話せなかった私を・・?

私はまだ旅を始めたばかりで、それを、不思議に思っていたのです。

しかし、それが普通だと思うようになった、
そう気がついたのは最近のこと。
不思議と思っていたのは、まだまだ人生経験がたりなかったのだろうと思う。

かもめ食堂はその普通のことをさりげなく教えてくれた気がする。


映画の舞台となった、かもめ食堂は、実際にヘルシンキにあるそうですので、こんど、ヘルシンキに行ったときには是非寄ってみたいと思います。


かもめ食堂
心と体と胃袋を癒してくれる、
カフェてこうゆうところを言うんだなと思った。
そんなカフェに出会いたくなった。





「自分の親が亡くなったときより、
自分を慕ってくれた“太った猫”が死んだ時の方が泣けた。
私は太ったものに弱いのだ・・・・・。」

唯一サチエさんの過去を表現する映画の最初に語られる、モノローグ。
いろいろな経験をして、今地に足をつけたことを感じさせます。

071216-1.jpg

071216-2.jpg


PS
かもめ食堂が今でもテレビで見れることを知りました。
今やっているPascoc超熟パンのCMにかもめ食堂が出てきます。

Pascoc超熟パンのCM
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posted by teruterufox at 15:32| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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