2006年08月20日

なまはげに出会う旅

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なまはげに出会う旅

男鹿半島は景色も素晴らしいですが、もう一つ今回よかったのが東北の人情というかそうゆうものを感じたところ。大袈裟なものではないのですが、男鹿半島には「なまはげ」という民族信仰が残っています。「なまはげ」とは秋田県男鹿半島全域で大晦日の夜、藁をまとった恐ろしい形相の鬼(=なまはげ)が山から下りてきて、出刃包丁を片手に「泣ぐ子はいねぇがー」などと大声を出しながら家々を練り歩く民俗行事です。奇祭としても有名な民俗行事でありますから知っている人も多いでしょう、私も名前だけは知っていました、そしてそれほど深い意味は考えなかったのですが、今回男鹿半島に行き真山伝承館やはまはげ太鼓を見てこの風習にこころ温まる人情のようなものを感じました。

真山伝承館ではなまはげの実演をやっていました。この真山地区のなまはげは古い伝統としきたりを厳粛に受け継いでいるそうです。実演はまず、なまはげが訪問する前に、「先立」という人が訪問し「お晩です。ナマハゲ来たす」と告げる。主人「寒びどご良ぐ来てけだすな」。という会話からじまりました。そしてその年の実りの品をお膳に並べなまはげを迎え入れる準備をします。すると突然戸をガタガタと大きく叩きながらなまはげ登場! 怖い鬼の顔のなまはげにみんなビックリ、この時は私もドッキとしました。そして、なまはげは「悪い子はいねがー!怠け者はいねがー!親のゆうことを聞かない子はいねがー!親の面倒見の悪い嫁はいねがー! イネガー!ウォー!」と大声で叫びながら辺りを探し始めます。なまはげの顔は私が見ても怖い顔なので、子供達にとっては怖くないわけがありません、怖くて親の体にしがみついている子供が沢山いました。そして家の主人が
「ナマハゲさん、まんず座って酒っこ飲んでくんしょ」と案内をすると「ん?そが?」と意外と素直なまはげさんでした。お酒を飲み交わしながら主人が今年の作物の出来をなまはげさんに感謝をし家族のことや子供の成長や嫁の仕事ぶりなどを話します。なまはげが「嫁や子供達が怠けてないか?」と主人に聞くと、主人は「おらの子供ら、まじめで、親の言うごどよぐ聞ぐいい子だから、嫁もよくやってぐれる。」と家族をかばいますが、なまはげさんは「そんなことないだろう、このなまはげ台帳に書いてある」と台帳を取り出し、「おめさの子はテレビゲームばがして全然家の手伝いをしねえと書いてある!」と言い主人と問答をはじめるのです、ここで主人はあくまでも嫁や子供を良くいいなまはげからかばうのがしきたりだそうです。私はこの主人が家族をかばうというのはいいしきたりだなと思いました。ほろ酔い加減になったなまはげは「どうも怠け者の強い匂いがするど」と大声で言うなり、また屋敷のなかを歩きまわります。するとまた見ていた人達は大騒ぎトラウマになるんじゃないかと思うぐらい怖がっている子供もいました。なまはげの「悪い子はいねがー!」の言葉に主人は全否定をしてそして、「ナマハゲさん、まんず、この餅っこで御免してくなください」とお餅を献上すると、なまはげは「親父、子どもらのしづけさしっかりして、家の者みな健康でいれよ。来年まだ来るがらな」と言って、入って来たところから去っていくのです。

主人となまはげの会話がなんともほほえましくそしてユーモラス、ちょっとした小演劇を見ている感じで、見た後なんとなく心が暖まるようなそんな実演だったです。面白かった。

そしてこの実演をみてなぜこのような奇祭が伝承されいるのかわかった気がした。
この実演が古式にのったった正式なものだとしたら、なまはげはただたんに子供を怖がらせるためや、子供のしつけのためにやっているんではなく、こころ温まる人情なようなもの、そして人として大切なものをなまはげを通して伝えようとしているんだなと思いました。

主人が家族を庇うということに家族愛を感じるし、なまはげが悪いことに対し怒ることにも正義愛を感じます。
主人となはまげの問答には近所のオヤジのような親しみがあります。
昔は近所に口うるさしおやじが一人や二人いましたが、最近はそんな人は嫌われますねというかいななりましたよね。

そして、なはまげを恐れた子供達は大人になり今度は自分がなまはげの役をやり、さらに大人になると主人の役をやることになります。
なまはげの面をつけると「身が引き締まる思いがする」といいます。自分の中の正義感を奮い立たせる力がなまはげの面にはあるようです。それが親から子へ脈々と引き継がれているものではないか、それがなまはげなんじゃないかと思いました。

なまはげは人として地域社会で生きていくための大切な心が詰まっているんですね。

男鹿に行ったら是非なまはげを体験してほしいなと思います。
posted by teruterufox at 20:54| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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